Figmaから React – 最適なプラグインおよび代替品
デザインからコードへの移行は、多くの製品チームにとっての課題です。Figma は多くのデザインプロセスの基礎ですが、そのビジュアル要素をインタラクティブな React コンポーネントに変換するのは、デザイナーとデベロッパーにとって複雑で、多くの場合は緊張を強いられる作業です。
そこで Figma から React への変換プロセスを見ていき、おすすめのプラグインを評価して、製品開発のワークフローに革命を起こす代替案を明らかにしましょう。
主なポイント：
- Figma のデザインから React のコードへの移行には、ややこしいステップが複数ある。
- Figma と React には、コードを直接変換する際に多くの課題がある。
- Figma から React へのプラグインは、生産可能なデザインになるまでには、通常は改良が必要。
- プラグインの魅力にもかかわらず、デベロッパーは手作業でのコーディングの方が早いと感じることがある。
- UXPin の「Code-to-Design（コードからデザイン）」のアプローチには、その Merge のテクノロジーによる有望な代替案がある。
時間のかかる「Design-to-Code」のワークフローの代わりに、デザインプロセスでのコードコンポーネントの使用を検討したことはありますか？UXPin Merge のテクノロジーで、デザインと開発の間に「信頼できる唯一の情報源」を作りましょう。詳しくは UXPin Merge のページをぜひご覧ください。
Figma は React と連携できるか
Figma は、React UI コンポーネントを視覚的に表現することができます。機能コンポーネント を ビジュアルレイヤーに変換して、それを Figma に使用する必要があり、UI デザインが完成したら、プラグインを使ってビジュアルレイヤーをコードに変換する必要があります。
その際、UXPin Merge など、最初からコードをレンダリングするツールがありますが、これは React ベースのプロトタイプを作成する目的に適したより良いデザインツールです。
Figma を React に変換する方法
どの製品チームも、ボタンを押すだけでデザインからコードに移行できたらと願っていますが、残念ながら Figma から React への移行は、デザインと開発の間の正確さと調整が求められる、綿密なプロセスです。
Figma から React へのワークフローは通常は以下のようになります：
- Figma でのデザインフェーズ：デザイナーの UI（ユーザー インターフェース）は、見た目、UX（ユーザー エクスペリエンス）、インタラクティブ性に重点を置いている。
- レイヤーの最適化： 移行の前に、デザイナーは、Figma の各レイヤーに適切な名前が付けられて整理されていることを確認する。この明確さが、最終的な変換プロセスに役立つ。
- デザインハンドオフ： デザイナーは、Figma ファイルとドキュメントをデベロッパーと共有し、主要なインタラクティブ要素や特定のデザインのニュアンスを強調する。
- 手作業によるコード変換： デベロッパーは、Figma デザインを React コンポーネントに変換する、時間のかかる作業を開始する。その際、忠実性を確保するために、寸法、色、フォントなどのデザインプロパティを Figma から参照する。
- インタラクティブ性の統合：デベロッパーは静的コンポーネントを超えて、ボタンのクリック、ホバー効果、トランジションなどのインタラクティブ性を実装するため、多くの場合はデザイナーとの反復的なフィードバックが必要になる。
- テストと反復： コーディングされたデザインは、厳格な QA（品質保証）テストを受ける。UX監査 では、React コンポーネントが、外観と動作において Figma のデザインを反映していることを確認する。
課題となるのは、Figma のデザインが画像ベースの表現であるのに対し、React はデフォルトでインタラクティブである点です。デザインツールはレイアウト、スペーシング、インタラクティブ性をコーディングフレームワークとは異なる方法で扱うことから、ビジュアルデザインを直接コードに変換するのは簡単ではないのです。
Figma が特定のスタイルとホバー効果を持つボタンを見せてくれるかもしれませんが、これを機能的な React コードに変換するには、手作業による解釈が必要です。そしてこの複雑なプロセスは、デザイナーとデベロッパーが異なる言語を話し、異なる制約の中で作業するため、よく摩擦を引き起こします。
Figma を React に変換するのは可能か
Figma のデザインを React のコードに変換することはできますが、制限や課題があります。まず、ほとんどのプラグインは特定の構造と構文を使用しているため、製品やデベロッパーのベストプラクティスと一致しない可能性があります。
プラグインからの React コードは、デベロッパーが 「スターターコード」と呼ぶものです。スターターコードは本番に使えるものではなく、ほとんどの場合、機能させるために微調整や改良が必要であり、レイヤーの構造やコンポーネントのネストが正しくなければ、プラグインは正しい出力を生成しないかもしれません。
なので、Figmaプラグインを使ってReactアプリを作ろうとすると、非常に残念なことになります。Figma から React へのプラグインでは、コードを機能的な最終製品にするための技術的な専門知識が求められ、場合によっては、プラグインのコードを修正するよりも、React コンポーネントをゼロからプログラミングする方が早いこともあります。
Figma から React へのプラグインを使う代わりになるもの
Figma から React は（さらに言えば、任意のコード）は、従来の「デザインからコードへ」のワークフローに従います。 このワークフローはよく知られていますが、デザインと開発の間には依然として大きなギャップが残っています。 そこで、プラグインや最新の AI ツールを使っても、デザイン ファイルをコードに変換することは期待通りにはなりませんが、より良い方法があります。
デジタル製品開発に対する UXPin の「Code-to-Design（コードからデザインへ）」のアプローチの登場です。デザインファイルをコードに変換する代わりに、デザイナーは Mergeテクノロジーを使ってコードコンポーネントをデザインプロセスにインポートします。そしてデザイナーはコードを見たり書いたりすることはなく、ビジュアル要素をビルディングブロックのように使って UIを構築します。
Mergeコンポーネントは、エンジニアが最終製品の開発に使うレポジトリから提供されるため、デザインと開発のギャップを効果的に埋めることができます。また、デザイナーがデザインプロセスで使うのと同じ React コンポーネントをデベロッパーがすでに持っているため、デザインハンドオフがシームレスになります。
どのプラグインが Figma を React にエクスポートするか
おすすめの「FigmaからReact」のプラグインを４つほど見ていき、その機能、長所、短所を評価しました。最後までご覧ください！
１．Anima
Anima は、Figma で最も多く利用されているコードエクスポーターで、約６０万人に利用されています。このプラグインは、Figma のデザインをインタラクティブな HTML、CSS、React、Vue のコードに変換することで、デザインから開発までのプロセスを効率化します。
デザイナーは、ライブテキスト入力、アニメーション、Googleマップなどの機能を備えたプロトタイプを作成し、そのプロトタイプをライブ URL を通じて共有することで、フィードバックやユーザーテストを行うことができます。また、デザインの一貫性を確保するため、Anima の CLI はリアルタイムで Figma と同期し、様々なコードコンポーネントを Figma の要素に変換します。このプラットフォームは、自動フレックスボックスレイアウトと依存関係のない、デベロッパーに優しい再利用可能なコードを生成し、デザインとエンジニアリングの努力を最適化してくれるのです。
特徴と機能：
- デザイナーは 、レスポンシブで インタラクティブな デザインを Figma で直接作成 できる。
- デザイナーがデベロッパーに渡せるように、Figma のデザインを React のコードにエクスポートする。
- コードを書くことなく、ホバー、クリック、スクロールイベントなどの高度な インタラクションを提供する。
利点：
- リアルなプロトタイプの作成を促進する。
- コードをエクスポートし、ハンドオフのギャップを減らす。
- Figma とシームレスに統合する。
問題点：
- 複雑なプロジェクトでは、エクスポートされたコードの最適化が必要になる可能性がある。
- インタラクティブデザインの原則に馴染みがないデザイナーには、多少の習得が必要。
２．Locofy
Locofy もよく使われている Figma から React へのプラグインであり、Figma のデザインをフロントエンドのコードに変換して、React、React Native、HTML/CSS、Next.js、Gatsby、Vue に対応します。また、Locofy プラグインを使うと、デザイナーは Figma のベストプラクティスのデザインの最適化や、インタラクティブレイヤーへのタグ付け、様々な UIライブラリとの統合、事前構築済みのコンポーネントのドラッグ＆ドロップをすることもできます。
Locofy Builder はスターターコードを書くことでデベロッパーの時間を節約します。また、再利用可能なコンポーネントの作成、コード環境設定のカスタマイズ、GitHub のようなプラットフォームへの直接エクスポートや同期などの機能が含まれています。そして ユーザーは Netlify、Vercel、GitHub Pages を使ってプロジェクトを直接デプロイすることもできます。
特徴と機能：
- Figma デザインを機能的な Reactコンポーネントに変換。
- 色、タイポグラフィ、スペーシングなどのデザインプロパティの維持。
- Styled Components などの CSS-in-JS ライブラリへの対応。
利点：
- 直感的なインターフェース。
- クリーンで整理されたコード出力による、デベロッパーのハンドオフの効率化。
- Figma との直接統合による、デザインからコードへのワークフローのシンプル化。
問題点：
- 高度なアニメーションやトランジションに対応していない。
- 複雑なデザインのニュアンスを効果的に扱えない場合があり、それで手作業による改良が必要になる。
３．QuestAI
QuestAI には、AI を使って Figma のデザインを ReactJS コンポーネントに変換するシンプルなソリューションがあり、それによってピクセルパーフェクトでレスポンシブな結果が保証されます。また、このプラットフォームは、レスポンシブや自動レイアウトなどの Figma の機能に対応しており、 MUI や Chakra UI コンポーネントライブラリと統合し、デザイナーは手作業でコーディングすることなくプロパティやトリガーを設定できるようになります。
QuestAI を使えば、ユーザーはクリーンなコードのエクスポートや、デザインとビジネスロジックの明確な区別、自然言語プロンプトを使った機能性の記述をすることができます。また、このプラグインは Javascript と Typescript の両方でのエクスポートに対応しています。 特徴と機能：
- Figma の右クリックで React コンポーネントを生成する簡単なオプションを提供する。
- ベクターグラフィックスを維持し、スケーラブルな React コンポーネントを保証する。
- TypeScript へのサポート。
利点：
- 無駄のないアプローチで変換プロセスをシンプルにする。
- 変換中も高いレベルのデザイン忠実度を維持する。
- TypeScript のサポートにより、最新の開発のベストプラクティスに対応する。
問題点：
- 高度なインタラクティブ機能がなく、静的なコンポーネントに適している。
- 複雑なデザインには外部ツールや手作業が必要になる。
４．FigAct
FigAct は、Figmaデザインを80% ～ 90% の精度でレスポンシブなReactJSソースコードに変換します。 このプラグインは、デザインコンポーネントをコードコンポーネントに変換し、フレームナビゲーション用のReact Routerに対応し、状態管理用のReact Hooksを実装します。
自動化された機能には、画像、フォント、SOLID フィルがシームレスに統合されたアセット管理が含まれます。また、FigAct には、動的データ視覚化のための Airtable 統合があり、それによって デザイナーは API またはAirtableデータベースからのデータを動的に表示するデザインができるようになります。
特徴と機能：
- プラグインをインストールすると、完全なReactJSプロジェクト構造がZIP形式で生成され、ユーザーがダウンロードできるようになる。
- React Router は、Figma のナビゲート先インタラクションを統合し、それによって Figma のエクスペリエンスと同様のフレーム ナビゲーションができるようになる。
- Airtable との統合により、データをダイナミックに視覚化。
利点：
- 画像の自動ダウンロードや Google Fonts のフォント統合など、資産管理を効率化する。
- Figma のインタラクションに基づくReact Router を使って、インタラクティブなフレームナビゲーションをできるようにする。
- React Hooks を使った状態管理に対応し、リサイクル可能なコンポーネントなどの豊富な機能を備えたコンポーネント生成を提供する。
問題点：
- 正確なコード生成には、ガイドラインの遵守が非常に重要。
- CSS プロパティのサブセットしか完全に対応さていない。
- ページナビゲーションのアクションは onClick に限定されている。
- オーディオやビデオなどのメディアタイプには対応していない。
UXPin Mergeを使ってReactコードコンポーネントをデザインしてみよう
ニーズや状況に応じて、Merge をセットアップするためのオプションがいくつかあり、 完全なデザインシステム (独自のデザインシステムまたはオープンソースライブラリ) をインポートするには、以下の２つの統合があります。
- Git統合 (Reactコンポーネントライブラリのみ)：Git リポジトリに直接接続し、バージョン管理、パターン、JSX管理 などのすべての Merge 機能にアクセスできるようになる。
- Storybook統合：React、Vue、Angular、その他のフロントエンドテクノロジーなど、あらゆる Storybook を UXPin に同期する。
両者の統合には、UXPinのオンボーディング チームによるセットアップのための技術的な支援と専門知識が求められますが、Merge のnpm 統合により、デザイナーは Mergeコンポーネントマネージャーを介して技術的な支援なしにコンポーネントをインポートおよび管理することができます。そしてデザイナーはセットアップをバイパスして、MUI、Ant Design、Fluent UI、および Material UI などの UXPin のビルトインMergeライブラリを使用できます。
インタラクティブなプロトタイプの構築
Merge 経由で UI コンポーネントをインポートしても、UXPin のビルトインライブラリのいずれかを使っても、インタラクティブなプロトタイプの作成にはドラッグ＆ドロップだけです。そして各コンポーネントのプロップ（またはStorybookのArgs）は UXPin のプロパティパネルに表示されるので、デザイナーはプロパティ、ステート、インタラクション、その他の機能を変更できます。
テストの強化
コードコンポーネントによるプロトタイプは、ユーザビリティテスト参加者やステークホルダーに没入感のあるリアルなユーザー体験を提供します。
「UXPinを使って、忠実度の高いプロトタイプを作成することができ、とても助かっています。忠実度の高いプロトタイプをより速く作成して、セッション後にすぐにフィードバックを得ることができます。また、すぐに修正できれば、次の参加者の前に修正を行い、以前よりも効率良くフィードバックを得ることができます。」 エリカ・ライダー , Product, UX, and DesignOps thought leader
UXPinに切り替えてMergeテクノロジーを使用し、デザインと開発のギャップを埋めましょう。 詳細と開始方法については Merge ページをご覧ください。
